2016年10月15日

取扱製品

浄水施設向け製品

浄水処理施設では、川やダムから取り入れた水の中の細かい土砂や有機物を、ポリ塩化アルミニウムなどの凝集剤と反応させ、フロック(大きなかたまり)にして沈めて分離します。反応をよくするために硫酸や水酸化ナトリウムで中性pHに調整します。場合によって臭いや色をとるために粉末活性炭を添加します。アンモニア性窒素や鉄などをとるため、次亜塩素酸ナトリウムを入れることもあります。砂でろ過されてきれいになった水は、次亜塩素酸ナトリウムで消毒され水道水として配られます。

粒状活性炭

活性炭を粒状にしたもので、トリハロメタンやその前駆物質、臭気物質の吸着などに用いられることが多くあります。また、カビ臭の除去にも効果を発揮します。

次亜塩素酸ナトリウム

淡黄色の透明な液体で、原水中の鉄やマンガンを酸化し、除去しやすくする効果があります。また、含有している有効塩素により強い殺菌効果を発揮します。

水酸化ナトリウム

pH調整剤として使用されており、凝集剤がその効果を十分に発揮させる効果があります。また、配水時に水道管腐食を防ぐために添加される場合もあります。

ポリ塩化アルミニウム

原水中に含まれる浮遊物質を凝集させ、フロックをつくり、沈殿させる効果があります。超高塩基度PACもあり、一般的なPACよりも高い効果が期待できます。

下水処理施設向け製品

下水道の処理設備では、流入する下水中の生汚泥を沈めて濃縮したり、処理過程で発生する臭気の低減、沈殿・濃縮性をよくするためにポリ塩化アルミニウムやポリ硫酸第二鉄を添加します。 最初沈殿池で生汚泥を分離した水は反応タンクで活性汚泥と呼ばれる微生物で分解された後、最終沈殿池で活性汚泥と処理水に分離されます。処理水は次亜塩素酸ナトリウムを加えて消毒した後、河川に放流します。

次亜塩素酸ナトリウム

淡黄色の透明な液体で、原水中の鉄やマンガンを酸化し、除去しやすくする効果があります。また、含有している有効塩素により強い殺菌効果を発揮します。

ポリ塩化アルミニウム

最終沈殿池でPACを添加することにより効率よく汚泥を凝集沈殿させることが出来ます。リン除去を目的として反応タンクの最終部に添加することもあります。

ポリ硫酸第二鉄

汚泥の凝集沈殿や硫化物、アンモニアに対して高い脱臭効果を発揮します。また、MAPの配管への付着防止やリン除去のために添加されることもあります。
下水道の汚泥処理設備では、最初沈殿池で分離濃縮された生汚泥と最終沈殿池、濃縮機で分離濃縮された活性汚泥(余剰汚泥と呼びます)が汚泥消化槽でバイオガスに変換されます。反応せずに残った汚泥にポリ硫酸第二鉄や高分子凝集剤を加えてフロックを作り、脱水機で水と分離します。脱水機で脱水された脱水汚泥は、その後焼却されたり、肥料などに有効利用されます。

高分子凝集剤

汚泥に含まれる懸濁物質を凝集しフロックを形成します。遠心濃縮機などの濃縮処理やベルト型脱水や遠心脱水機などの脱水処理で高い効果を発揮します。

ポリ硫酸第二鉄

汚泥の凝集沈殿や硫化物、アンモニアに対して高い脱臭効果を発揮します。また、MAPの配管への付着防止やリン除去のために添加されることもあります。

水酸化ナトリウム

苛性ソーダとも言い、アルカリ性を示します。臭気ガス中に含まれる硫化水素やメチルメルカプタンを中和処理するためにpH調整剤として使用されます。

清掃工場向け製品

清掃工場の焼却炉では、燃焼後の排気ガスから重金属や有害ガス(ダイオキシン類などを含む)を取り除くために、粉末活性炭や消石灰を使用します。また、焼却灰に重金属固定剤を用いて有害な重金属を固定します。

粉末活性炭

粉末状の活性炭を吹き込み、排ガス中に含まれるダイオキシン類や重金属の吸着などに利用されます。

消石灰

消石灰を吹き込み、塩化水素や硫黄酸化物などの酸性物質と反応させ、除去するために利用されます。

重金属固定剤

飛灰に含まれる重金属を固定化するために添加されます。反応すると水に不溶な安定した化合物を形成します。